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薬になる植物図鑑 1

薬になる植物図鑑






南北に長い日本列島は野生の食用植物の宝庫である。


 日本は世界でも稀(まれ)な、自然が豊かな国である。この恵まれた自然の中で、日本人は古来より生活をして来たばかりではなく、草花の華麗な色彩や、四季折々の移ろいの中で、繊細な感性を育て、これを芸術の域にまで高めていった。

 日本の四季は、春夏秋冬に代表され、その四季が様々な姿を見せ、野山はこうした四季の草花で彩られた。野山を彩る草花や果実は日本独特のもので、その一つ一つは実に可憐で、そこから日本の自然は季節の便りを齎
(もたら)したのである。

 かつて万葉の人々も、日本の四季折々の自然の彩りに親しみ、自然に心を通わせ、自然を愛する心を育み、優しく、美しく、時には恥じらいながら、喜びや楽しみを自然とともに過ごして来たのである。

 また野山の草木には、栽培された野菜にはない自然の滋養分が含まれている。
 そして古人は、この野山の草木を調理し、茶として飲み、あるいは薬酒として利用して来た。まさに自然は人間に与えられた健康の源泉といえよう。



 いま日本は、世界の中で孤立しようとしている。いや、既にアジアでの孤立が始まっている。日本を取り巻く、近隣諸国の理不尽な圧力は何処から来るものであろうか。
 特に、韓国の傲慢
(ごうまん)は、一体いつから始まったのだろうか。それなのに、日本人の、韓国や朝鮮半島全域、更には中国、その奥の院であるロシア連邦に対しての「お人好し」は何処から出て来るものだろうか。

 文化においても、武道を含む多くの日本文化は、韓国に奪われようとしている。また、韓国起源のものとして歴史が造り変えられ、これが公然として世界に発信されている現実がある。
 例えば、お菓子のパッケージや漫画・ファミコン等の多くのヒット商品が平然と著作権侵害を受けており、それを韓国内で訴えた日本企業が、あっさり敗訴した事例も多く発生している。

 朝鮮半島に於ては、日本に対し、「何をしてもいい」といった姿勢であり、既に、まともな法治国家とは言えなくなって来ている。にもかかわらず、日本のマスコミは、徹底してそれらを報道せず、今でも、日本人が知らない所で、信じられない程多くの文化侵略を受け続けている現実があるのだ。

 そして、こううした現実の裏には、韓国と北朝鮮、中国並びにロシア連邦が控えており、日本叩きの構図が本格化したと言えよう。一般文化でも、食文化でも、押され気味の様相を呈し、それでもその猛威は日本人に向けられ、攻撃的である。

 では、これは何を意味するのか。
 これこそ、飽食の国・日本で、信じられないような食糧危機が発生すると言うことだ。この事を本気で考えている日本人が、果たして何人いるだろうか。
 近未来、信じられないような食糧危機がやって来て、日本人が餓鬼地獄に落とし込まれる未来暗示があるのである。そのことを念頭に置くべきであろう。自国民は飢えているのに、それを押さえて他国民に糊口の縁を与えるなど、何処の国がするであろうか。食資源は殆ど無く、自給自足が年々減少する日本は、海外からの食糧輸入で、今日の飽食を満喫しているのである。しかし、この飽食の時代も食糧危機と倶
(とも)に、終焉(しゅうえん)を迎えるであろう。

高血圧症・解熱・口内のトラブル緩和などで知られる古くからの民間療法に用いられた丸ナス。食欲増進の食物としても知られ、血液循環を良好にする働きがある。 抗菌性があり火傷や腫物の特効薬として知られるアイキ。赤い実を目印に青木葉を採取する。アオキエキスとして知られる。

 さて、日本は自然に恵まれ、四季折々に様々な山野草が生息しているのにも関わらず、自然の滋養をたっぷり含んだ、食用性植物の需要が激変している。誰も食べないし、食べる事を識らない。その智慧(ちえ)もない。
 日本の風土で育まれた、野性植物の威力を識
(し)らない現代人が、こうした自然の恵みを無視して、健康の源泉を西欧の科学に求めようとしている。これは非常に危険なことだ。

 人間は、本来ならば、生まれながらにして、精神的、肉体的、社会的に健康な人は環境の変化に適応する能力を持っている。しかし、近年に至り、現代人の適応力バランスは崩壊しつつある。身体的な病気とはいえない状態を保ちながらも、精神的には異常を来す者が殖(ふ)えはじめている。精神に異常を来した人間が余りにも多い。

 病気とは言えないまでも、躰
(からだ)が疲れ易く、何か重い、食事は美味しくないと言う人が増えはじめている。また、便通がよくなく便秘気味だ。夜眠れないなどの心身に異常を来す人が増えはじめている。過労死も殖えはじめている。また、過労から自殺に至る壮年層も少なくない。それに平行するかのように、テクノ・ストレスから精神分裂病を発病する若者も少なくない。

 現代社会でのストレス、仕事上でのプレッシャー、運動不足、働き過ぎ、不摂生な暴飲暴食の生活、これらの様々な要因が、人間をして、敗北の道へと引きずり込んでいる。

 では、こうした元凶が、いったい何処から発生しているのか。とりもなおさず、食事の乱れである。食の陰陽のバランスの大きな狂いが、こうした元凶招き寄せ、事故者を多発させているのである。そしてこうした元凶は、凶悪な犯罪まで引き起こす要因を作り出している。現代人は、一体どうしてしまったのだろうか。

 現代こそ、食の乱れによって、様々な問題が浮き彫りになり、全国各地で、今までには考えられないような事件が、毎日のように多発しているのである。
 飽食の時代、現代人は、食の有り難さや、その感謝を完全に忘れてしまっている。食べ物が有り余り、食べずに捨てる食料の量は凄まじい。今こそ、食に対する基本的な考え方を改めるべきではないか。

 自然の滋養を沢山含んだ野草に目を向けるべきである。なぜ、太陽の恵みを充分に受けた素晴らしいパワーの野草に目を向けないのだろうか。野菜は、スーパーや八百屋で売られている温室育ちの水溝栽培の野菜のみが、植物性の野菜ではないのだ。
 野菜の王様こそ、太陽のエネルギーをいっぱいに受けた野草なのだ。野草は自然の滋養やビタミンやミネラルが豊富であるばかりでなく、生薬としても、漢方薬としても、人間を正常に戻す、大きなパワーを持っているのである。
 そして今こそ、ビタミンやミネラルを豊富に含む、大自然の野草に目を向けるべきではないか。
 野草を
「健康草」と考え、これにもっと興味を持ち、日常の精神的肉体的病気を駆逐して、野草を識る事で、健康増進に役立ててもらいたいものである。



●ドクダミ

ドクダミ

 ドクダミは、古くから知られる毒下しの妙薬である。
 『物類称呼』には、「江戸にて“どくだみ”、武蔵して“ぢごくそば”といふ。上野にて“どく草”といふ。駿河沼津にて“しぎとばな”といふ。越前にて“どなべ”という」と、各々の地域によって呼び名が異なる事を挙げ、ドクダミを紹介している。
 こうした事から考えれば、ドクダミという日本名は、もともと江戸の方言であったようだ。

 しかし、ドクダミと言う名前が日本全国で通用していることは、この野草に、ドクダミと言わせるような特長あるいは特殊性があるからであろう。
 ドクダミは古くから、毒下しの野草として知られている。そして、その妙薬としての効果は、まさに毒下しの特効薬なのである。

 ドクダミは、かつては食用とされた野草であった。今日と異なり、昔は食糧の食糧の少ない時代であり、この野草をよく食べていたことが、多くの古書や書籍から窺える。
 先の大戦でも、この野草はよく食べられた。
 ドクダミは日本ばかりではなく、朝鮮半島や中国大陸にも生息している植物で、戦乱や農作物の不作だった飢餓
(きが)時代には、食用にされていたと言う記録が残っている。

 例えば、先の大戦末期、最前線より撤収する日本軍は、その途中、中共八路軍に包囲された。進むことも、迂回することも出来なくなった日本文の撤収部隊は、包囲されたまま孤立してしまった。その上、食糧は底を突き、その中の将兵は飢餓に瀕
(ひん)し、周囲の草と言わず、樹木と言わず、片っ端から食い尽くし、包囲された裡側(うちがわ)には一片の緑さえ残っていなかったと言う。

 しかし、この部隊は救援部隊の出動で、この危機を脱し、将兵の全員は無事帰国することが出来たが、この時、功を奏したのは、救荒用
きゅうこうよう/山野に自生する草木で、凶作の時や飢餓の時に食用にし得る食糧)の植物として食用植物を知って居た事が、全員の命を繋いだとも言える。

 現代では、このような状態に陥ることは殆ど無いと思われているが、しかし今日の、世界各地から食材が集まる飽食の時代を、このように考えてしまうのは短見である。むしろ、日本独特の食管理危機意識を持つことは非常に大事であり、災害や戦闘状態の非日常に備えて、救荒用植物を知っておくことは無駄でないであろう。

 特に日本は、世界の国々に比べても、非常に自給率の低い国である。また、大半の食糧を海外からの輸入に頼っている。今日では今のところ、順調に食糧の輸入が行われているが、これが一度ストップされれば、日本と言う国は致命的な欠陥を曝け出すことになる。こうした日が、来ないとも限らないのである。

 さて、ドクダミは、日本では至る所に生えており、全株に特有な悪臭があって、直ぐドクダミであると言う事が直ぐ分かる。地下には、紐状の白い地下茎が横に趨
(はし)っていて、葉は卵状の心臓形で先端は急に尖(とが)っている。葉の元の方は浅い心臓形をしており、平滑で多少紫紅色を帯び、サツマ芋の葉のような形をしている。

ドクダミの採取時期は花期。
ドクダミを陰干しにして乾燥。

 梅雨の時期になると、よく目につく白色四片の十字花状の花を咲かせ、一見、一つの花のような形に見えるが、これが一花ではなく、多数の花の集まりであり、白色花弁の四片は、植物学上では総苞そうほう/キク科植物の頭状花などに見られる苞の一種で、花序全体の基部を包むもの)と称するものである。そして、その中央には、2〜3mm程度のものがあるが、これが「穗」であり、三つの雄しべと三つの花柱とを持っており、萼(がく)と花弁がない細かい花の集まりである。
 初夏には、この白色の花弁ように苞
(ほう)が目につくので、花のように見えるのである。

採取時期
摘要症状
服 用 方 法 と 薬 効
食用方法
6月〜7月の花期
 
その他、花期を除けば一年中採取する事が出来る。
痔疾・痔瘻(じろう)・蓄膿症(ちくのうしょう)などの鼻の病気・打撲傷・切り傷・毒虫に刺された時・疥癬(かいせん)・淋病・尿道炎・梅毒・蛔中(かいちゅう)駆除・皮膚や皮下組織に生ずる急性化膿性炎症などに効果がある。  採取法法は花期で、この時期に全草を刈り取り、乾燥させ適当な大きさ切断する。その後の貯蔵については、紙袋に入れて貯蔵し、必要に応じて用いる。
 痔疾・痔瘻・脱肛・イボ痔については、ドクダミの地下茎をすり潰し、一回に4g程度を一日に3回飲む。また、茎葉の干したものを40g程を水0.8リットルで、その半量分を煎じ、一日3回飲むと効果がある。
 痔瘻には、ドクダミ12g程度とハブ茶20gと朝鮮人参2gを水0.4リットルで、これが0.3リットル程度になるまで煎じる。そしてこれを一日3回飲む。ドクダミとハブ茶だけでも効果がある。
 痔疾は全般的に言って、中々治るものではない。したがって焦らず、半年程度、毎日欠かさず続ける必要がある。特に痔瘻や脱肛の場合は、肉食が大便が凝固し、排便に差し障りがあるので、動蛋白の摂取は止めなければならない。
 鼻の病気は、ドクダミの乾燥したもの20gに水0.5リットルで、半量になるまで煎じ、空腹時に一日3回程度飲用する。また生葉を4〜5枚程度、塩揉みし、汁が出るまで揉み込み、一丸めにして鼻腔に片方ずつ30分程度詰め込む。これを一日3〜4回程度行うと、膿のような鼻汁が出て来る。これを一ヵ月程繰り返すと、蓄膿症は完治する。
 打撲傷・切り傷・毒虫の咬傷・疼痛
(とうつう)・痔の痛みは生葉をよく揉んで患部につける。また、乾燥させたドクダミを煎じ、その煎じた汁を付けてもよい。
 疥癬・田虫・悪瘡
(かさ)などは生葉か、乾燥葉を煎じて風呂を立て、これに入浴すると効き目がある。
 女陰部のただれには煎じた汁で患部を洗うとよい。また煎じたものを飲んでも効果がある。
 淋病・梅毒には、ドクダミの干したものを20g程度に水0.5リットルを半量になるまで煎じ詰め、それを毎日お茶代わりに飲む。慢性になると、治りが悪いので気長に飲用すること。
 蛔中の駆除や、冷え症の人にも効果があるので、煎じたものを飲用すると躰が温まり効果がある。
 腫れ物の場合は、葉を火に焙り、患部に貼るとよい。あるいは焙った後、揉んで汁を患部に付けてもよい。腫れ物が化膿して痛む時は、生葉3〜4枚程度を奉唱紙に包み、灰に埋めて蒸し焼きにして、これを患部に貼ると膿を吸い出し、痛みが止まる。
 他にも、利尿や高血圧症、便秘症などにも効果が大きい。
根の部分は、きんぴら、煮物などにできる。葉は天麩羅(てんぷら)や胡麻油炒めにする。
調理する際は、胡麻油で炒めるのがポイント。



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