薬になる植物図鑑
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▲ 南北に長い日本列島は野生の食用植物の宝庫である。
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いま日本は、世界の中で孤立しようとしている。いや、既にアジアでの孤立が始まっている。日本を取り巻く、近隣諸国の理不尽な圧力は何処から来るものであろうか。
特に、韓国の傲慢(ごうまん)は、一体いつから始まったのだろうか。それなのに、日本人の、韓国や朝鮮半島全域、更には中国、その奥の院であるロシア連邦に対しての「お人好し」は何処から出て来るものだろうか。
文化においても、武道を含む多くの日本文化は、韓国に奪われようとしている。また、韓国起源のものとして歴史が造り変えられ、これが公然として世界に発信されている現実がある。
例えば、お菓子のパッケージや漫画・ファミコン等の多くのヒット商品が平然と著作権侵害を受けており、それを韓国内で訴えた日本企業が、あっさり敗訴した事例も多く発生している。
朝鮮半島に於ては、日本に対し、「何をしてもいい」といった姿勢であり、既に、まともな法治国家とは言えなくなって来ている。にもかかわらず、日本のマスコミは、徹底してそれらを報道せず、今でも、日本人が知らない所で、信じられない程多くの文化侵略を受け続けている現実があるのだ。
そして、こううした現実の裏には、韓国と北朝鮮、中国並びにロシア連邦が控えており、日本叩きの構図が本格化したと言えよう。一般文化でも、食文化でも、押され気味の様相を呈し、それでもその猛威は日本人に向けられ、攻撃的である。
では、これは何を意味するのか。
これこそ、飽食の国・日本で、信じられないような食糧危機が発生すると言うことだ。この事を本気で考えている日本人が、果たして何人いるだろうか。
近未来、信じられないような食糧危機がやって来て、日本人が餓鬼地獄に落とし込まれる未来暗示があるのである。そのことを念頭に置くべきであろう。自国民は飢えているのに、それを押さえて他国民に糊口の縁を与えるなど、何処の国がするであろうか。食資源は殆ど無く、自給自足が年々減少する日本は、海外からの食糧輸入で、今日の飽食を満喫しているのである。しかし、この飽食の時代も食糧危機と倶(とも)に、終焉(しゅうえん)を迎えるであろう。
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| ▲高血圧症・解熱・口内のトラブル緩和などで知られる古くからの民間療法に用いられた丸ナス。食欲増進の食物としても知られ、血液循環を良好にする働きがある。 |
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▲抗菌性があり火傷や腫物の特効薬として知られるアイキ。赤い実を目印に青木葉を採取する。アオキエキスとして知られる。 |
さて、日本は自然に恵まれ、四季折々に様々な山野草が生息しているのにも関わらず、自然の滋養をたっぷり含んだ、食用性植物の需要が激変している。誰も食べないし、食べる事を識らない。その智慧(ちえ)もない。
日本の風土で育まれた、野性植物の威力を識(し)らない現代人が、こうした自然の恵みを無視して、健康の源泉を西欧の科学に求めようとしている。これは非常に危険なことだ。
人間は、本来ならば、生まれながらにして、精神的、肉体的、社会的に健康な人は環境の変化に適応する能力を持っている。しかし、近年に至り、現代人の適応力バランスは崩壊しつつある。身体的な病気とはいえない状態を保ちながらも、精神的には異常を来す者が殖(ふ)えはじめている。精神に異常を来した人間が余りにも多い。
病気とは言えないまでも、躰(からだ)が疲れ易く、何か重い、食事は美味しくないと言う人が増えはじめている。また、便通がよくなく便秘気味だ。夜眠れないなどの心身に異常を来す人が増えはじめている。過労死も殖えはじめている。また、過労から自殺に至る壮年層も少なくない。それに平行するかのように、テクノ・ストレスから精神分裂病を発病する若者も少なくない。
現代社会でのストレス、仕事上でのプレッシャー、運動不足、働き過ぎ、不摂生な暴飲暴食の生活、これらの様々な要因が、人間をして、敗北の道へと引きずり込んでいる。
では、こうした元凶が、いったい何処から発生しているのか。とりもなおさず、食事の乱れである。食の陰陽のバランスの大きな狂いが、こうした元凶招き寄せ、事故者を多発させているのである。そしてこうした元凶は、凶悪な犯罪まで引き起こす要因を作り出している。現代人は、一体どうしてしまったのだろうか。
現代こそ、食の乱れによって、様々な問題が浮き彫りになり、全国各地で、今までには考えられないような事件が、毎日のように多発しているのである。
飽食の時代、現代人は、食の有り難さや、その感謝を完全に忘れてしまっている。食べ物が有り余り、食べずに捨てる食料の量は凄まじい。今こそ、食に対する基本的な考え方を改めるべきではないか。
自然の滋養を沢山含んだ野草に目を向けるべきである。なぜ、太陽の恵みを充分に受けた素晴らしいパワーの野草に目を向けないのだろうか。野菜は、スーパーや八百屋で売られている温室育ちの水溝栽培の野菜のみが、植物性の野菜ではないのだ。
野菜の王様こそ、太陽のエネルギーをいっぱいに受けた野草なのだ。野草は自然の滋養やビタミンやミネラルが豊富であるばかりでなく、生薬としても、漢方薬としても、人間を正常に戻す、大きなパワーを持っているのである。
そして今こそ、ビタミンやミネラルを豊富に含む、大自然の野草に目を向けるべきではないか。
野草を「健康草」と考え、これにもっと興味を持ち、日常の精神的肉体的病気を駆逐して、野草を識る事で、健康増進に役立ててもらいたいものである。
●ドクダミ
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▲ ドクダミ
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ドクダミは、古くから知られる毒下しの妙薬である。
『物類称呼』には、「江戸にて“どくだみ”、武蔵して“ぢごくそば”といふ。上野にて“どく草”といふ。駿河沼津にて“しぎとばな”といふ。越前にて“どなべ”という」と、各々の地域によって呼び名が異なる事を挙げ、ドクダミを紹介している。
こうした事から考えれば、ドクダミという日本名は、もともと江戸の方言であったようだ。
しかし、ドクダミと言う名前が日本全国で通用していることは、この野草に、ドクダミと言わせるような特長あるいは特殊性があるからであろう。
ドクダミは古くから、毒下しの野草として知られている。そして、その妙薬としての効果は、まさに毒下しの特効薬なのである。
ドクダミは、かつては食用とされた野草であった。今日と異なり、昔は食糧の食糧の少ない時代であり、この野草をよく食べていたことが、多くの古書や書籍から窺える。
先の大戦でも、この野草はよく食べられた。
ドクダミは日本ばかりではなく、朝鮮半島や中国大陸にも生息している植物で、戦乱や農作物の不作だった飢餓(きが)時代には、食用にされていたと言う記録が残っている。
例えば、先の大戦末期、最前線より撤収する日本軍は、その途中、中共八路軍に包囲された。進むことも、迂回することも出来なくなった日本文の撤収部隊は、包囲されたまま孤立してしまった。その上、食糧は底を突き、その中の将兵は飢餓に瀕(ひん)し、周囲の草と言わず、樹木と言わず、片っ端から食い尽くし、包囲された裡側(うちがわ)には一片の緑さえ残っていなかったと言う。
しかし、この部隊は救援部隊の出動で、この危機を脱し、将兵の全員は無事帰国することが出来たが、この時、功を奏したのは、救荒用(きゅうこうよう/山野に自生する草木で、凶作の時や飢餓の時に食用にし得る食糧)の植物として食用植物を知って居た事が、全員の命を繋いだとも言える。
現代では、このような状態に陥ることは殆ど無いと思われているが、しかし今日の、世界各地から食材が集まる飽食の時代を、このように考えてしまうのは短見である。むしろ、日本独特の食管理危機意識を持つことは非常に大事であり、災害や戦闘状態の非日常に備えて、救荒用植物を知っておくことは無駄でないであろう。
特に日本は、世界の国々に比べても、非常に自給率の低い国である。また、大半の食糧を海外からの輸入に頼っている。今日では今のところ、順調に食糧の輸入が行われているが、これが一度ストップされれば、日本と言う国は致命的な欠陥を曝け出すことになる。こうした日が、来ないとも限らないのである。
さて、ドクダミは、日本では至る所に生えており、全株に特有な悪臭があって、直ぐドクダミであると言う事が直ぐ分かる。地下には、紐状の白い地下茎が横に趨(はし)っていて、葉は卵状の心臓形で先端は急に尖(とが)っている。葉の元の方は浅い心臓形をしており、平滑で多少紫紅色を帯び、サツマ芋の葉のような形をしている。
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▲ ドクダミの採取時期は花期。
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▲ ドクダミを陰干しにして乾燥。
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梅雨の時期になると、よく目につく白色四片の十字花状の花を咲かせ、一見、一つの花のような形に見えるが、これが一花ではなく、多数の花の集まりであり、白色花弁の四片は、植物学上では総苞(そうほう/キク科植物の頭状花などに見られる苞の一種で、花序全体の基部を包むもの)と称するものである。そして、その中央には、2〜3mm程度のものがあるが、これが「穗」であり、三つの雄しべと三つの花柱とを持っており、萼(がく)と花弁がない細かい花の集まりである。
初夏には、この白色の花弁ように苞(ほう)が目につくので、花のように見えるのである。
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採取時期
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摘要症状
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服 用 方 法 と 薬 効
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食用方法
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6月〜7月の花期
その他、花期を除けば一年中採取する事が出来る。
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・痔疾・痔瘻(じろう)・蓄膿症(ちくのうしょう)などの鼻の病気・打撲傷・切り傷・毒虫に刺された時・疥癬(かいせん)・淋病・尿道炎・梅毒・蛔中(かいちゅう)駆除・皮膚や皮下組織に生ずる急性化膿性炎症などに効果がある。
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採取法法は花期で、この時期に全草を刈り取り、乾燥させ適当な大きさ切断する。その後の貯蔵については、紙袋に入れて貯蔵し、必要に応じて用いる。
痔疾・痔瘻・脱肛・イボ痔については、ドクダミの地下茎をすり潰し、一回に4g程度を一日に3回飲む。また、茎葉の干したものを40g程を水0.8リットルで、その半量分を煎じ、一日3回飲むと効果がある。
痔瘻には、ドクダミ12g程度とハブ茶20gと朝鮮人参2gを水0.4リットルで、これが0.3リットル程度になるまで煎じる。そしてこれを一日3回飲む。ドクダミとハブ茶だけでも効果がある。
痔疾は全般的に言って、中々治るものではない。したがって焦らず、半年程度、毎日欠かさず続ける必要がある。特に痔瘻や脱肛の場合は、肉食が大便が凝固し、排便に差し障りがあるので、動蛋白の摂取は止めなければならない。
鼻の病気は、ドクダミの乾燥したもの20gに水0.5リットルで、半量になるまで煎じ、空腹時に一日3回程度飲用する。また生葉を4〜5枚程度、塩揉みし、汁が出るまで揉み込み、一丸めにして鼻腔に片方ずつ30分程度詰め込む。これを一日3〜4回程度行うと、膿のような鼻汁が出て来る。これを一ヵ月程繰り返すと、蓄膿症は完治する。
打撲傷・切り傷・毒虫の咬傷・疼痛(とうつう)・痔の痛みは生葉をよく揉んで患部につける。また、乾燥させたドクダミを煎じ、その煎じた汁を付けてもよい。
疥癬・田虫・悪瘡(かさ)などは生葉か、乾燥葉を煎じて風呂を立て、これに入浴すると効き目がある。
女陰部のただれには煎じた汁で患部を洗うとよい。また煎じたものを飲んでも効果がある。
淋病・梅毒には、ドクダミの干したものを20g程度に水0.5リットルを半量になるまで煎じ詰め、それを毎日お茶代わりに飲む。慢性になると、治りが悪いので気長に飲用すること。
蛔中の駆除や、冷え症の人にも効果があるので、煎じたものを飲用すると躰が温まり効果がある。
腫れ物の場合は、葉を火に焙り、患部に貼るとよい。あるいは焙った後、揉んで汁を患部に付けてもよい。腫れ物が化膿して痛む時は、生葉3〜4枚程度を奉唱紙に包み、灰に埋めて蒸し焼きにして、これを患部に貼ると膿を吸い出し、痛みが止まる。
他にも、利尿や高血圧症、便秘症などにも効果が大きい。 |
・根の部分は、きんぴら、煮物などにできる。葉は天麩羅(てんぷら)や胡麻油炒めにする。
・調理する際は、胡麻油で炒めるのがポイント。 |
●紫蘇
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▲ あか紫蘇
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紫蘇と言う漢字は古い書籍では『食療本草』(685〜688年に発行されたと伝えられる)に出ている。また、『名医別録』にも、「蘇」とあり、『本草綱目』にも「蘇」として紹介されている。そして「蘇」には、紫蘇、赤蘇、桂荏(けいえ)などをその釈名としている。
「蘇」の文字は、「性が舒暢(じょちょう/心が伸び伸びとして緩やかなこと)で、気を巡らし、血を和するから“蘇”という」とある。また紫蘇は白蘇と区別する為の呼称でもある。
「蘇」なる植物は、「荏(じん)」の種類であり、味は更に辛く、桂の味で、故に桂荏と称するとある。白蘇は荏の釈名であり、日本名は「エゴマ」の古名が用いられている。日本名で言う「しそ」は紫蘇を日本読みしたものである。
「しそ」のけ原産地はインド説と中国説があり、今日では中国説が有力である。中国に於ては古くから栽培されており、『本草綱目』にも、その品種を見る事ができる。その一例は「花紫蘇」である。その説明には「その葉は殺菌に効果が大きく、密紐で剪(そろえき)ったような形をしており、香も色も、茎も子も紫蘇と変わらないとあり、現在でチリメンジソ(縮緬紫蘇)を指している。したがって、日本でも古くから栽培されていたものと思われる。
紫蘇はシソ科の一年草で、茎は高さ約60cmにも達し、断面は四角である。葉は卵円形で互生し、鋸歯が目立つ。葉と、果実とは香りがよく食用・香味料・薬用とし、また梅干漬の色素となる。縮緬(ちりめん)紫蘇や青紫蘇などの変種もある。
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▲ あか紫蘇を晒して洗う。
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▲ 笊(ざる)にとって陰干しする。
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あか紫蘇は、葉の両面が紫色で、花は帯紅紫色である。あか紫蘇は、葉を陰干しにして、乾いたものを粉末にして玄米御飯の上にかけて食用したり、餅などの包みに使われる。
また、青紫蘇は葉が滑らかで、葉の両面が緑色であり、時には葉裏が赤味を帯びることがある。花は帯紅紫色で香気も強く、その用途は秋期に漬物などに使われる。また、青紫蘇は揚げ物などに最上の物として使われる。
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▲ あか紫蘇の陰干し笊乾燥
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▲ あか紫蘇の粉末玄米御飯
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昭和の初期、かつて満洲の地に於ては、日本人は食用の為に紫蘇を栽培していた。多くは甘露梅などを作る為であり、これは梅酢に入れて赤く染めた葉に小梅を包んで、砂糖漬けにしたり、また、紫蘇の葉を塩漬にして、食用の場合は白湯に入れてこれを飲んだ。
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採取時期
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摘要症状
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服 用 方 法 と 薬 効
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食用方法
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6月〜7月半ば
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・興奮性発汗・痔瘻・せきどめ・喘息・鎮静・痛み止め・利尿・健脳・健胃・咳の際の出血止め・脚気・食あたりなど。
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紫蘇の薬用は広く、興奮性発汗・せきどめ・鎮静・痛み止め・利尿剤に用いられる。その他にも、芳香性健胃薬となり、健脳や出血にも効果がある。痰をとり、あるいは蟹の中毒薬としても用いられる。
また、痔・脳の疾患・血液の循環促進・喘息・頭皮のしらくも等の治療に用いられる。
健脳には、葉を陰干しし、粉末にして玄米御飯の上に振り掛けて、食用すると効果が大きく、あるいは干した葉20gを0.4リットルの水に半量になるまで煎じ詰め、これを一日3回飲む。
吐血には、干した紫蘇4gに黒豆1合程を加え、0.4リットルの水に半量になるまで煎じ、これを飲む。
咳の度に出血するのを防ぐには、紫蘇4gに大根のすり降ろしたもの100g程を加え、水0.4リットルで、半量になるまで煎じ詰め、これを飲む。また、この方法はで利尿効果もある。
紫蘇の葉を干したものを煎じてお茶代わりに飲むと、健胃薬となり、脚気や喘息、蟹の中毒や魚や肉の食あたり、痔瘻、脳の疾患、血液の循環促進に効果がある。
紫蘇の生汁を飲むか、葉を生食するか、貼る意は陰干しにしたものを煎じて飲む。 |
・紫蘇の葉の生のものは、なますに入れ、あるいは葉と穗を炒って、焼き魚、蕎麦(そば)、天麩羅などに添え、薬味として用いる。
揚げ物には青紫蘇の葉、または茎が用いられる。
・葉を干したものは、粉末にして玄米御飯の上に振り掛けて食べると食養としての効果が得られる。
・あか紫蘇は、葉の生の物を味噌と摺り合わせ、紫蘇味噌をつくる。あるいは梅干の色づけに用い、更には紫蘇巻きなどにする。
・紫蘇酒はチリメンジソ、沈木(ちんき)、小茴香(しょうかいこう)、桂皮を水蒸気で蒸溜し、これに焼酎を加えて製する。
あるいは絞って油をとる。 |
●アロエ
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▲ アロエ
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アロエ(キダチロカイ)の学名は、Aioe arborescens Mill Var.natalensis Bergerと言い、普通は鑑賞用植物として鉢植えにされている。南アフリカ原産であり、日本に於いては冬場は室内に入れて越冬させる。
アロエは、ユリ科の多肉の常緑多年草で、葉は多肉で、橙赤色の筒形の花を開く。特に観賞用、薬用として栽培している。
また、広くはユリ科アロエ属植物(その学名)のことをいい、アフリカの乾燥地を中心に約300種が分布している。有茎のもの無茎のものなど、形態に変化多く、数種が多肉植物として栽培される。別名、蘆薈(ろかい)とか、“医者いらず”ともいう。
この植物は多肉植物であり、葉は肉質で内部は軟らかく、葉の縁には鋸歯がある。この植物はサボテンと同じ薬効を持っているが、肋膜炎などに効果がある。
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採取時期
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摘要症状
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服 用 方 法 と 薬 効
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食用方法
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一年中
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・肋膜炎・脚気・蓄膿症・腎臓病・肺病・心臓病・高血圧・低血圧・糖尿病・胃癌などの胃病・リュウマチ・熱病・流感・喘息・気管支炎・切傷・火傷・化膿・便秘・下痢など。
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主に薬用効果を期待して用いる場合は、葉を干したものを50gと水0.5リットルを半量になるまで煎じ詰めて、これを飲む。また、生の物は、下ろし金ですり降ろし、これを服用する。多く飲んでも害にはならない。特に吐き気がする、胃腸病には効果が大きく、胃癌などの一時抑えなどにも効果がある。
火傷については、生の汁を患部に塗布すれば効果があり、火傷のケロイドなどは殆ど残らない。
疔(ちょう)などの皮膚の皮脂腺または汗腺などから、化膿菌、殊に葡萄球菌が侵入することによって皮膚の深部および皮下結合組織中に生ずる炎症巣については、火傷と同じように生の汁を一日数回塗り替えると、膿などが止まり、一週間程で治る。 |
・ミキサーにかけてアロエジュースにする。但し、苦いのでこれに白砂糖などを混ぜると不可。
・また、刺身などにする場合は、厚手の葉を刺身状に切り、食用する。 |
現代社会の通念として、昨今は「自己責任」と言う事がが盛んに使われるようになった。また、それに併せて、「自己防衛」と言う言葉も使われ始めた。
「自己防衛」とは、自分の躰(からだ)は自分で護るよいうことであり、防衛意識は公害からも、地球環境からも、また病気からも、自分の躰は自分で護ると言う概念が生まれつつある。
現代西洋医学の発展は目覚ましいものがある。しかし、これは緊急を要する即効性のものに限られるようだ。更にそれは、病気そのものの対処療法であり、患者個人の体調は二の次になっている。現代医学者達の多くは、患者を診らずに検査結果から生じた病気の数値ばかりを見ている。そして慢性病に於ては、現代医学では治らない領域となってしまった観が強いようだ。
こうした現実下、漢方薬や民間療法に頼る人も増え始めている。即効性は乏しくとも、慢性病は事故や大怪我などから発した急病でないから、根気さえあれば個人の体調に適応しながら、自然治癒の方向に向かうと言うのが、漢方薬や民間療法が見直される理由の一つになっているようだ。
アロエも、こうした状況下で広い薬効性を持っており、多くの人から注目を集められた植物として知られている。アロエは昔から「医者いらず」といわれた植物で、長い歴史を持っている。
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▲アロエの花。
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アロエの種類は多く、その種類によって所有する成分も様々である。更にアロエと言う植物は、園芸家達の鑑賞用の植物でもあるが、花一つ咲かせるにしても、一般の鑑賞用植物と違い、水をやり、肥料をやり、手入れを欠かさないと言う常識的な世話では駄目で、むしろ殆ど水をやらず、ほったらかしにして痛めつけることにより、薬効効果が高まるというユニークな植物で、如何様にも変貌すると言うのがアロエと言う植物である。
アロエには様々な薬効効果があり、その第一は多糖類系成分で、植物薬品としての効果を発揮する。その第二は、植物フェノール類系成分があり、薬品としての効果を持つ。その第三は植物ホルモン、サポニン、葉緑素、タンニンなどを持っていて、これらの成分はそれぞれ単独に、あるいは相乗効果的に働き、広範囲な病気や蕭条に効果を現し、特に便秘に効力を発揮する植物フェノール類はアロエの特長とするところで、またアロインは下剤効果を持っている。
例えばキダチアロエは、次のような成分を持ち、その効果は次の通りである。
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成 分
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効 果 と 作 用
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アロイン
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苦味健胃剤・下痢・抗炎症・抗アレルギー作用
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アロエエモジン
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アロエチン
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殺菌作用・抗カビ作用・毒素を中和する・水虫効果 |
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アロミチン
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ガン細胞に作用・抗ウイルス |
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アロエマンナン
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胃や十二指腸、大腸や子宮頸の抗腫瘍・抗炎症 |
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アロエウルシン
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抗潰瘍・アルカリ・熱に強い |
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アロエアルボナサイド
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キダチアロエ特有成分 |
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アロエシン
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殺菌作用 |
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アロエニン
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健胃効果 |
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アロクチンA・B
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抗ガン作用 |
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アルボランA・B
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血糖値硬化作用・血圧高圧作用 |
アロエの薬効成分の最も効果が強く、早いのは、直接の「生かじり」である。
アロエには様々な薬効効果があるが、内服薬として用いても、殆ど副作用がない。そしてアロエを服用する際に最も優れているのは、「アロエの生かじり」であり、即効性がある。
アロエを生かじりする場合は、分量の目安として、太めで肉厚の葉を3cm(大人の一日分の標準目安で、約15gほど)ほど切り、良く洗って刺を取り、これを皮ごと「丸かじり」することである。アロエの生葉は、先端よりも葉元の方が薬効成分が高く、一年以上経過した成熟した生葉を使用する。
しかし、アロエを生かじりする場合に問題になるのは、その独特の苦味である。葉を輪切りにした時、切り口から出る黄色い汁はアロインといって、最強のや薬効成分を含んでいる。これは強いだけに苦味も強く、まさに「良薬口に苦し」を地でいくようなものである。
アロエの特効効果は下剤とか、鎮静とか、解熱である。また胃痛の場合も、胃ガンの一時的な鎮静作用がある。更に食中毒などで、胃腸に入ったものを早く体外に出したい場合は、大目に食べて早い効き目を促すこともできる。
なお、大人の一日の標準量は生葉で約15g、乾燥葉で約0.6g程度である。
●ショウガ
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▲生姜の花茎
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▲生姜の食用根
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生姜(しょうが)はショウガ科の多年草である。原産地は熱帯アジアとされ、世界で広く栽培、日本へも古く中国から伝わった。地下茎は横走して数個の塊をなし、黄色で辛味を有し、食用・香辛料とする。わが国には縄文時代に渡来している。
三世紀後半頃に書かれた『魏志倭人伝』には、「倭に薑(しょうが)、橘、椒、姜有るも、以て滋味と為(な)すを知らず」とある。食用並びに薬用として栽培されて来た歴史を持つ。
根茎は多肉質で肥大し、指状に分岐して、下面より根が出ている。芳香としては、辛みと特有の匂いを有している。偽茎は根茎の節から数本が直立している。葉の部分は上部で互生きして、線状披針形(ひしんけい)で、先は尖(とが)っている。更に根は鞘状(さやじょう)になっている。花は夏の時期で、暖地や温室内でのみつける。茎から伸びた花茎の先に、重なり合った緑色の苞葉(ほうよう)の間から黄色の不整斉花が咲く。
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採取時期
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摘要症状
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服 用 方 法 と 薬 効
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食用方法
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一年中
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・健胃剤・鎮嘔剤・食中毒予防・風邪の初期状態緩和・解熱・咳止め・吐き止め、去痰・冷え性改善・神経痛緩和。
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風邪ぎみのときは、下し汁に刻みネギを加えて熱湯を注いだ「しょうが湯」を飲むと効果的である。また、咳には下ろしたものを布に塗り、これで咽喉部を湿布すると効果的である。更に、神経痛には湯を加えて布を浸し、その布で温湿布をすると効果が有る。冷え性などに効果が大きく、但し、胃弱な人は強い刺戟から胃を損なうので摂取過剰には注意が必要。
生姜には、ビタミンB1、B2、Cなどの栄養分はごく少量含まれているだけだる。栄養効果は薄いものの、優れた殺菌効果が有り、食欲を増進し、消化吸収を助け、また臭み消しの効果も大きい。辛味成分によるジンゲロンやショウガオールなどの成分を持つ。 |
・下し金でおろすなどして、主に料理の味付けの最良になるもので、臭み消しに効果が大きい。
・また、薬味効果は同じく、下ろしたもので温湿布などをすれば咳止めや神経痛に効果が有る。 |
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