戦争は「災い」である。悲惨さを包含し、憎悪を包含している。人を憎み、人を傷つけ、人を裏切り、不信の世界にも踏み込ませる。そして一度、この世界に迷い込むと、そこは永遠を思わせる、気の遠くなるような迷宮の世界である。人類に、果たして、この迷宮から逃れる術(すべ)はあるか。 いまでも世界の至る所には、「戦争の火種」が燻(くすぶ)っている。この燻りは、いつ第三次世界大戦の引き金になるかも知れない危険性を帯びている。 人は話し合い、妥協点を見い出す為に、価値観の統一を図ろうとする。しかしこの価値観の統一がなされない場合、そこには小競り合いが起る。争うが起る。そしてそれが、「正義」や「聖戦」を掲げたスローガンが持ち出され、やがて戦争が始まる。